━━━━━━━━━━━━< bimyo-kotoba.com >━━━━━━━━━━━━━
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
                            2007年7月13日
        【ビミョーな言葉研究所】『敬語編』      第 238号
                            発行部数5760部
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今┃週┃の┃敬┃語┃>>>>>>>>>>>「丁重語と謙譲語Iの相違点」
━┛━┛━┛━┛━┛

 ●前号では「丁重語と謙譲語Iの類似点」をお送りしました。
   ⇒バックナンバー< http://blog.mag2.com/m/log/0000102087/ >

  しつこいようですが……
  もう一度【丁重語(謙譲語II)】と【謙譲語I】を見てみましょう!
 ┌─────┬─────────────────────────┐
 │ 丁重語 │「いたす・おる・参る・申す・存じる」などを使って、|
 |(謙譲語II)| (聞き手に対して)丁重に言う言葉。       |
 └─────┴─────────────────────────┘
              ↑注)「存じる」を加えて微調整しました。
 ┌─────┬─────────────────────────┐
 │ 謙譲語I│ 「専用語」や「専用の形」を使って、       |
 |     | (自分側のことを)低めて言う言葉。       |
 └─────┴─────────────────────────┘

  ※ここで、丁重語と謙譲語Iでは「使う用語が違う」ことが分かります。
   (謙譲語Iの用語については6月22日の235号、29日の236号を参照)


 ●次に、丁重語と謙譲語Iの「敬意の方向」を見てみましょう!
  ココが一番重要です。第三者が登場します。

    (A先生に対して……)
   1.私がB先生のところへ参ります。【丁重語】  敬意→A先生
                ̄ ̄ ̄ ̄
   2.私がB先生のところへ伺います。【謙譲語I】 敬意→B先生
                ̄ ̄ ̄ ̄

   1は話の「聞き手」であるA先生に対する敬語であり、
   2は自分の行為(行く)が及ぶ「相手側」であるB先生に対する敬語
   となります。

  ※ここで、丁重語と謙譲語Iでは「敬意の方向が本質的に違う」こと
   が分かります。


  ただし、第三者が登場しない場合は、敬意の方向は同じになります。

    (A先生に対して……)
   1.私がA先生のところへ参ります。【丁重語】  敬意→A先生
                ̄ ̄ ̄ ̄
   2.私がA先生のところへ伺います。【謙譲語I】 敬意→A先生
                ̄ ̄ ̄ ̄

 ●次に、行為の及ぶ相手が「自分の身内」の場合の用例を見てみましょう!

  【丁重語】            【謙譲語I】

 (A先生に対して……)      (A先生に対して……)
 (私は)妹を案内いたしました。○ (私は)妹をご案内いたしました。 ×
 (私は)妹のところに参ります。○ (私は)妹のところに伺います。  ×
 (私は)妹に申します。    ○ (私は)妹に申し上げます。    ×
 (私は)妹の件は存じています。○ (私は)妹の件は存じ上げています。×

  ※ここで、丁重語は(行為の及ぶ相手が)自分の身内の場合も使えるが、
   「謙譲語Iは、(行為の及ぶ相手が)自分の身内の場合は使えない」
   ことが分かります。


   繰り返しになりますが、【丁重語】は「聞き手」(ここではA先生)に
   対する敬語のため、自分の身内の場合も使えるのです。

   対して【謙譲語I】は「行為の及ぶ相手」(ここでは妹になる)に
   対する敬語のため、自分の身内の場合は使えないというワケです。


 ●<まとめ>【丁重語】と【謙譲語I】の違いは……

    1.使う用語が違う。
    2.敬意の方向が本質的に違う。
    3.【丁重語】は(行為の及ぶ相手が)自分の身内の場合も使えるが、
      【謙譲語I】は(行為の及ぶ相手が)自分の身内の場合は使えない。


 ●この3番目が間違いやすいので、もいっかい来週おさらいしま〜す♪


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今┃週┃の┃メ┃モ┃
━┛━┛━┛━┛━┛

 ・今号の【丁重語】と【謙譲語I】の違いを説明するのが
  イチバンの難関かもしれません。(-_-;)

  できるだけ分かりやすいようにと、実は『敬語の指針』とは違った言葉を
  使って解説させていただきました。(かえって分かりにくかったりして?!)

  文化庁に逆らう?なんて度胸要りますぅ。(笑)


  でも、そのまま引用だったら『敬語の指針』を読んどけって話ですよねぇ。

  ……というワケで、そんな【ビ研】ですので(^^;)、後から微調整が必要に
  なることもありますが、どうぞご理解くださいませ♪


      ……「分かりやすい!」がモットーの【ビ研】なのです。(^^*)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
【発行者】ビミョーな言葉研究家 ☆ 和田みちこ
【サイト】< http://bimyo-kotoba.com > ← 遊びに来てくださいネ♪
     「編集方針」「参考文献」等は、サイトにてご確認ください。
【ご意見】このメルマガに直接返信してください。お返事書きま〜す!
【配 信】『まぐまぐ!』< http://www.mag2.com/ >
【配信中止・変更】はコチラ⇒< http://www.mag2.com/m/0000102087.html >
┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
━━━━━━━━━━━━< bimyo-kotoba.com >━━━━━━━━━━━━━