▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

          【ビミョーな言葉研究所】    2003年5月1日
                              第19号
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
                   ◎等幅フォントでご覧下さい◎
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今┃週┃の┃ビ┃ミ┃ョ┃ー┃>>>>>>>>>>「目的」と「目標」
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
●目的
 成し遂げようと目指している最終的なところ。ねらい。目当て。 

 ▽例▽
  何の目的も持たずに入学する・やつの目的は金だ・目的を達成する
  使用の目的をはっきりさせよ・今回の旅の目的は〜  

●目標
 そこまで行こう、成し遂げようとして設けた目当て。めじるし。

 ▽例▽
  今学期の努力目標・記録の更新を目標としてトレーニングする
  貯蓄目標額・目標を立てる・あの白い旗が目標だ

*「目的」が抽象的であるのに対し、「目標」はより具体的にしたもので、
 目指す最終のものと限らず中間的なものでもよい。
 また具体的な物体を「目標」とすることもできる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私┃的┃考┃察┃▲今週のテーマは匿名希望さんからのリクエストでした!
━┛━┛━┛━┛
「目的」と「目標」は明らかに違うことはわかるのですが、では「目指し
ているところ」という意味ではどう違うのかと聞かれると、説明しにくい
ものですね。

「目的」の「的」が「まと」、「目標」の「標」が「しるし」なので、イ
メージとしては↓こんな感じでしょうか。
       __
外側の円? /  \ 
が「目的」 | O | 内側のOが「目標」
      \__/

「目標」が中間的なものでもよいという意味では、むしろこちらでしょうか。

      O ←目的\(^^)/
     /             
    o ←目標v(^^)v       
   /              「目標」は「目標値」や「目標額」
  o ←目標v(^^)         など、具体的な数値を言うことが多
 /                いですね。
=現在地=

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第┃2┃研┃究┃室┃  ◆◆ 「貴様」 ◆◆
━┛━┛━┛━┛━┛
▼Nさんからのメール(抜粋)

> 実は私、以前から不思議に思ってる言葉があるので、これは是非第2研究
> 室で取り上げていただきたいと思いました。
> その言葉は『貴様』って言葉なんですが。
> 貴様って人を呼んだり呼ばれたりする時って、何か神経がピリピリしてる
> ときというイメージが強いと思うのですが。
> でも貴様って漢字を分解してみると。『貴』と『様』どちらもよい意味で
> 使う言葉じゃないですか。その辺がいつも不思議に思っているのです。

和田)「貴様」は現代では、男性がきわめて親しい同輩か目下の者に対して
 用いる語。また相手をののしっていう時にも用いる。(『大辞林』より)
 となっています。

 ですが、もともとは目上の者に対して、尊敬の意を含めて用いていました。
 それが、江戸時代に親しい者同士で使われるようになり、次第に敬意が薄
 れていったようです。

 ♪貴様とオレと〜は〜同期の桜〜♪
 ということで、同期の者に対して使っていたようですが、軍隊では部下を
 呼び捨てるために使われており、転じて相手を見下げて使う言葉になった
 そうです。

 ところで、↑で「現代では」と書きましたが、今の時代に使ってる方って
 いらっしゃるのでしょうかね?

==================================================================
編┃集┃後┃記┃
━┛━┛━┛━┛
『微妙な日本語使い分け字典』を数ページ読みかけて、怖くなって本を
閉じてしまった。それはなぜかというお話でした。

まず「まえがき」で、この本をつくられた経緯が書かれていて、その中で
「使い分け辞典というものがあるが、辞典を1ページから読む人はあまり
いないだろう……」云々というくだりがあります。

これはまさしく私がメルマガ創刊時に考えていたことでした。
この辞典、おもしろいんだけど、でも辞典を1ページから読む人は少ない
だろうなぁ〜。じゃあメルマガにして配信したらどうかな〜と。

そして、この本は50音順の構成になっていますが、読み進めていくと……

【上げる・挙げる・揚げる】の解説で、「【挙げる・揚げる】の使い方を
覚えて、残りは【上げる】を書けばよい」となっているのです。
これは私が<私的考察>で書いたことです。

【合わせる・併せる】の解説には、送りがなに注意することと、「清濁併
せのむ」の説明が……。これも私はメルマガに書きましたね。

【異常・異状】あたりで、ちょっとハズシておられるんですが(^^;)、
それでもここでもう読むのをやめました。

当たり前と言えば当たり前なんですが、あまりにも共通点が多く、これ
以上読んではいけないような気がしたのです。
この先には、これから私がつくろうとしているメルマガが書かれている?
何だか未来をのぞいてしまうような気がして怖くなってしまいました。

そんなワケないんですけどね。
著者の水野氏に「一緒にすんな!」と怒られてしまいそうですが。(^^;)
でも、ちょっと背筋がゾクッとしました。

==================================================================
 ご黙読ありがとうございましたっ! ではまた来週〜♪
==================================================================