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          【ビミョーな言葉研究所】    2003年4月24日
                              第18号
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今┃週┃の┃ビ┃ミ┃ョ┃ー┃>>>>>>>>>>「運命」と「宿命」
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●運命 
 理性で計ることのできない物事の成り行き。
 人間の行動を支配する大きな力。

 あらかじめ決定されているものとするのが普通だが、「運命を切り開く」
 のような使い方は、運命も人為によって変えられるとする考え方に基づ
 いている。

 ▽例▽
  こういう一生を送る運命だったのだ・運命に従う
  
●宿命
 逃れようとしても逃れることのできない決定されている運命。
 「宿命を切り開く」とは言えない。

 ▽例▽
  いつか必ず死ぬ。これはあらゆる生き物の宿命である。
  暗い宿命を背負って生きる・宿命の対決

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私┃的┃考┃察┃
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 ちょっとホッとしています。
 というのも、実は、もう何年も前、「運命」と「宿命」の違いを特に意
 識していなかったころの話なんですが、ある小さな会社の跡取り息子と
 仕事上の電話で話していたとき、彼は自分が跡取りであるということを
 嘆いていたんです。

 M氏「嫌やけどなぁ。これも運命やからなぁ〜(ため息)」

 私 「大丈夫ですよ。運命っていうのは変えられるんですよ! 宿命は
    変えられないけど……。運命と宿命は違うんです」

 そのときは何となく勘でそう言って、若かった私は、けだし名言!とひ
 とり悦に入ってたんですが、思えば10歳も年上のおじさんに向かって、
 随分とわかったようなことを臆面もなく言い放っていたものです。(^^;)

 でも、間違っていなかったようで……ですよね? よかったぁ〜(*^v^*)
 
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第┃2┃研┃究┃室┃  ◆◆ 「小生」 ◆◆
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 前号で「小生」は目上の人に対して使ってはいけないというお話をしま
 した。読者の方から、ご意見いただきましたよ〜。ご紹介しますね。

▼Kさんより(抜粋)

> 文章中で自分をへりくだる謙譲語という意味において、これは正しいですが、
> 目上の者が目下の者の位置まで下がってきてあげる、というニュアンスが、
>「小生」「貴殿」にはあります。
> 目上の方に限らず、同輩や、上下関係が明らかな方以外には使うべきでないし、
> 特に、ビジネス文書の中では絶対に使ってはならない言葉だと思います。

和田)「目上の者が目下の者の位置まで下がってきてあげる」というのがいい
   ですね〜。(^^) ちっちゃい子供に話すとき、しゃがんで目線を合わせ
   る感じでしょうか。え?ちょっと違います???(^^;)

▼匿名さんより(抜粋)

> 私は下記のとおり2種類を使いわけております。

> 下名:何かの文献か辞書で偶然見つけまして、きっと探していたのだと思う
> のですが、今はけっこう気に入って使っています。
>  例)下名までご連絡をいただければ幸いです。

> 弊方:やや法人格を意識した場合に、弊社よりも小さいくくりをイメージし
> て使っています。
>  例)弊方までお問い合わせいただきますようよろしくお願い申し上げます。

和田)匿名さんは提案型のご意見ですね。例文まで書いてくださいました。

 Kさん、匿名さん、貴重なご意見をありがとうございました!(^^)
 
▲野口悠紀雄氏の『「超」文章法』(中公新書)の中の「避けたい表現」にも、
 「小生と言うのはやめよう」と書いてありました。少し引用させていただ
 きます。

――「小生」は、辞書では「謙称」となっているが、実際には目下の人にあ
  てた書簡文で使う表現だ。雑誌のエッセイなどで使っている人がいるが、
  傲慢に聞こえる。いまどき「拙者」と書く人はいないだろうが、ニュア
  ンスとしては同じようなものである。「貴兄」「学兄」「貴殿」は、歳
  上の人に対して決して使ってはならない表現だ。――

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編┃集┃後┃記┃
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『微妙な日本語使い分け字典』

↑私、本を出版しました! ってウソウソ。大ウソでぇ〜す。(^^;)
これは、PHP文庫から出た水野靖夫氏の本です。

実は2カ月ほど前に、読者のKさんから教えていただいたのですが、
先日やっと手に入れることができました。

まずタイトルを見て絶句。はじめの数ページを読んでみて、怖くて思わず
本を閉じてしまいました。

おっと、私は決してこの本の悪口を書こうと思っているわけではないので、
誤解しないように最後まで読んでくださいね。

なぜタイトルを見て絶句かといいますと、私がこのメルマガ『ビ研』を
創刊するきっかけになった辞典が、創拓社出版『似た言葉使い分け辞典』
という辞典だったのです。で、私のメルマガが『ビミョーな言葉研究所』。

『似た言葉使い分け辞典』+『ビ研』=『微妙な日本語使い分け字典』?

とまぁ何だか運命的なモノを感じたわけなんです。(笑)
この本は、今年の1月20日に出版されているので、昨年の12月19日
に創刊した私のメルマガが勝ち〜♪なとど優越感に浸っているワケですが、
考えてみれば、1月に出版されるには、もっとずっと以前から企画されて
いたんですよね。(^^;)

そして、なぜ数ページで本を閉じてしまったか。
これは次号にします。今号はちょっと長くなってしまったので。

ということで、次号をお楽しみに〜♪

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 ご黙読ありがとうございましたっ! ではまた来週〜♪
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