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          【ビミョーな言葉研究所】    2003年 1月16日
                           特別号その1
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今┃週┃は┃特┃別┃号┃!┃>>>>>>>>>>「常用漢字とは!?」
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今週は【ビミョーな言葉】から少しずれますが、常用漢字について、一度
お話ししておきたいので、特別号とさせていただきます。

常用漢字とは、1981年(昭和56年)に内閣から告示された「常用漢字表」に
基づく漢字のことです。

第3号の「会う」と「遭う」で、「逢う・遇う」は常用漢字表外なので、
表記に制限のある個所では注意が必要と書きました。
ですが「使ってはいけない」ということではありません。

「常用漢字表」とは、一般の言語生活で用いるうえの目安として定められた
漢字の表のことであって、要するにあくまでも「目安」なのです。

私の、テープライター(テープ起こし)という職業柄、クライアントによって
は、常用外の漢字を使ってはいけないと指示されるケースが多々あります。
このメルマガは、私のテープライター仲間もたくさん読んでくれているので
良かれと思って書いたまでです。この職業と関係のない読者さんにとっては、
要らぬおせっかいだったかもしれません。

何より、テープライターとして駆け出しの私は、その常用外の漢字を覚える
べく、このメルマガはもちろん、友人に書くメールまでも、常用外の漢字は
使わないように辞書を引き引き書いていました。
でも、それはちょっと違うかなと思い始めたのです。

言葉は単なる記号ではなく、それを発した人の感情を伴うものですよね。
私は以前から「哀しい」という表記が「常用漢字表外音訓」であることを
残念に思っていました。

「かなしい」という感情にはいろいろあると思います。
飼っていた子犬が死んでかなしいとき。試験に落ちてかなしいとき。失恋し
てかなしいとき……。

私はその時の感情によって「悲しい」ではしっくりこなくて「哀しい」と表
現したいときがあります。「哀」という文字は「哀愁」を連想させて、つま
り、そういう「かなしさ」のときです。でも「常用漢字表外音訓」なんです。

私はそれに縛られて、哀しいときも「悲しい」と書いていました。
でも、それは違うんじゃないかなと思い始めたのです。
私は今、「哀しい」んであって「悲しい」んではないんだと。
そして、哀しいときは「哀しい」と書いてもいいんじゃないかと。

今、『橋本治が大辞林を使う』(三省堂・橋本治著)という本を読んでいます。
この本がそのことに気づかせてくれました。
私は、この本の内容を全面的に肯定するわけではありません。
失礼ながら、ヘンで頑固なオヤジだなと思っています。
それでも、私が常用漢字の呪縛から解放されたのは、この本のおかげなので
感謝しています。危うく私は、私の言葉を見失ってしまうところでした。

このメルマガのタイトル【ビミョーな言葉研究所】の「ビミョー」について
も、「微妙」ではなくて「ビミョー」なのです。
正直、「ビミョー」にしておけば、メルマガのタイトルとしてインパクトが
あるかな?という下心がなかったわけではありません。
ですが、やはり、あえて「ビミョー」です。
「ビミョー」の「ー」という長音の中に、「あ〜どう言うかなぁ〜。ちょっ
と違うんだけどなぁ〜」というイライラ感が、私には感じられるのです。

かと言って、好き勝手書いていいと思っているわけではありません。
一定の基準(常用漢字表)も必要です。
私の仕事の原稿は、指定があれば常用漢字内で作成することは言うまでもあ
りません。

私は今後も、辞書を引き引きメルマガやメールを書きます。
そして、常用外であることを確認した上で、それでもあえて使う漢字という
ものが出てくると思います。

このメルマガにも「常用外である」ということを書く場合もあると思います
が、くれぐれも「絶対使ってはいけない」ということではありませんので、
その点をわかっていただきたくて、今回の特別号となりました。

長文、失礼しましたぁ〜。


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編┃集┃後┃記┃
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●読者のIさんからメールをいただきました。
第3号の編集後記で、「元旦はWおめでとうデーなのです」と書きまし
たが、その「Wおめでとうデー」の「W」に関して、日本ではよく「二
つ」を表すのにWの字を使うけれども、これが英語圏でも通じるのかど
うかというご質問でした。

私自身は、通じないだろうなと思いつつも確信が持てなかったので、別
の読者さんに問い合わせてみました。
すると「ダブルはあくまでも Double で、Wで表現することはない」と
いうご回答でした。これは、英語圏の方からのご回答ですのでバッチリ
です!「例えばベッドのサイズを言う時、シングルの場合はS、ダブル
の場合はDというように」と、たいへんわかりやすい解説付きでした。

このご回答をいただいたのはFumiさんです。ありがとうございました♪
ではここで、Fumiさんのメルマガをご紹介したいと思います。

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☆メルマガ『日本語教師、あ・つ・ま・れ〜!』は
 日本語教師に役立つ情報満載!
 http://www.kfcs2000.com/f/index.html
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疑問・質問などを随時募集して、読者さんの間でヘルプしたり、ヘルプ
されたり、とっても楽しいメルマガです。
私もわからないことがあったら質問しよ〜っと。

●ところで、また正月早々失敗していますね。(ひとりツッコミです)
「元旦はWおめでとうデー」の「元旦」。
「元旦」とは「元日の朝」という意味なので、ここは「元日はW〜」と
したほうがよかったですね。(^^;)

●おかげさまで、まぐまぐさんの新着マガジン読者数ベスト10@ビジネス
の第4位にランクインしました!ありがとうございます。(^^)
がっ、頑張らねばっ!!(汗)

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 ご黙読ありがとうございました。ではまた来週♪
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